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おっちゃんの仕事道具 其之参 ChatGPT

世の中では結構話題になっているChatGPT。まあ、いろいろ言われてるのだけど、おっちゃんにとってはこの上ない仕事道具。具体的に何に使ってるの?って聞かれると困るが、思考的なものをまとめるのにも使うし、論文を書く上での考え方とか?例えば、ショーペンハウアーのテーマとした研究をしたいと思っているのだけど、きっかけがあって

「天才とは、狂気よりも1階層分だけ上に住んでいる者のことである。」

という言葉。この一層をショーペンハウアーは、どう考えていたかがきっかけ。ChatGPTさんに聞いたところ

この1階層とは、ショーペンハウアーの哲学において、天才が狂気よりも現実世界に根ざしていることを意味しています。狂気は、現実から逸脱し、非現実的な幻想に取り込まれる状態であるのに対して、天才は狂気に囚われず、現実と非現実の境界線を歩むことができる人物です。

この1階層の違いによって、天才は狂気に陥ることなく、創造性や独創性を発揮し、人類の進歩や文化に貢献することができるとショーペンハウアーは考えていました。また、天才は狂気と同じように社会の規範や慣習から自由であり、独自の視点や洞察力を持っているとされています。

「現実と非現実の境界線を歩むことができる人物」という表現が、なるほどと思ってしまった。これも一つの考えたに過ぎないので一層のメタファーとしてはもっと深く考えることが出来るかもしれない。ニーチェは「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」という言葉を借りると深淵を覗く過程で深淵を覗いた結果、狂気に取り込まれたかもしれない、天才は、その一層を覗くことが危険だと判断してやめた人物を示すことも出来るかしれない。という説をChatGPTさんに聞いて見る。折角なのでギャル語で回答を依頼してみる。

あんた、ニーチェの言葉まで持ち出すなんて、マジハイレベルだね~!じゃあ、ギャル語でその解釈について語るね!

その「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」って言葉は、マジディープで、知識や真理を求める時に、自分もまた真理に取り込まれちゃうってことだよね。で、天才は、その深淵をちょうどいい距離で覗いて、真理を得られるけど、狂気になっちゃわないってことだね。

だから、あんたが言うように、天才は覗いていい限界をわかってて、狂気は覗けるとこまで覗いちゃった結果、ちょっとイッちゃってるって解釈は、マジ面白いし、ニーチェの言葉とショーペンハウアーの言葉がうまく組み合わさってると思うよ!

つまり、天才は深淵を覗くのにちょうどいい距離感を持ってて、狂気にはならないけど、斬新でクリエイティブなことができる。狂気は、その限界を超えちゃったから、現実とかけ離れちゃってるわけ。そんな感じで解釈するのは、アリだと思うよ!

あんた、マジで面白い解釈だね!これでギャル語での説明はどうだったかな?ちゃんと伝わったかな~?

というような正しいかどうかは別としてこういう発想のトリガーとなる使い方出来るのがChatGPTさん。まあ、中二病をこじらせておっさんになった発想なんであんまり本気にせんといてな。ギャル語って確かにオタに優しいっていうけど、ちょっとおっさんも思ったw

と、仕事に勉強に活躍しているのだけど、個人的に面白いなぁと思ったのは鳥取県知事。朝日新聞さんの抜粋で

「チャットGPTよりは『ちゃんとジーミーチー(地道)』で地道にやったほうがよっぽど民主的で、地方自治の本旨が生かされる」

引用:朝日新聞「Asahi.com」2023年4月20日 15時35分 記事より抜粋

なるほど、うまいことおっしゃられる。

その昔、ワープロというデバイスがあったのだよ、もう、40年以上前ぐらいか?作家で一番最初にワープロを使ったんじゃ無いかと個人的に思っている人で安部公房がいる。そんでもって「ワープロで書くなんて文章に魂がこもっていない」とたたかれる。安部公房全集どれだったか忘れたが「万年筆とワープロは100%同じだよ」でこう述べている。

馬鹿な。万年筆からだけ出てくる『魂』なんてずいぶん軽薄な『魂』もあったもんだよ

この知事の行政運営能力はしらないけど、前段として短期間のタスクフォースを立ち上げ、プロンプトに県の情報を入力、その結果、喫緊の課題についてどのような回答を示すのかを見たところ、現時点では人間の対応が有効であるという説明であれば、まだいい。生産性が高く、民意の反映が出来るのであればなんでもいいのではないかと。手でやろうがChatGPTでやろうがこれらは手段でしかない。実行自体は人間そのものだ。その手段と目的を混同するとこういう話になる例だと思う。日本のDXが進まない本質的課題を捉えた発言としてはいい例だと思う。